妊娠・出産

妊娠中蕁麻疹になる原因は?赤ちゃんへの影響と対処法について

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妊娠中、体のあちこちにできる「蕁麻疹」に悩まされる方は多くいらっしゃいます。

実は妊娠中の方の蕁麻疹はとても多いんですね。

痒みを我慢するのはとても難しいです。

 

かと言って強い薬などは飲めませんし、赤ちゃんへの影響も気になるのではないでしょうか。

今回は、この妊娠中の蕁麻疹についてまとめました。

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妊娠中蕁麻疹になる原因は?

妊娠中に蕁麻疹になるのは、妊娠していない時の蕁麻疹と発生メカニズムは同じです。

なので、妊娠中の特別な原因でなるというわけではありません。

 

ただ、妊娠中は体質が変化して免疫力も落ち、普段は反応しないような物質にも身体が過剰に反応してしまうことがあります。

この、普段は反応しない物質への過剰反応が妊娠中の蕁麻疹の原因です。

では、蕁麻疹についてもう少し詳しくみていきたいと思います。

 

蕁麻疹とは?

蕁麻疹が発症すると、初めのうちは蚊に刺されたような赤いポツポツができ、

ひどくなったり、掻いたりすると、それがだんだんつながって大きな地図状になることもあります。

患部は熱を持っているのでとても熱くなりますし、痛みを伴うこともあります。

 

ただ、数十分から数時間すると何事もなかったかのように綺麗になくなります。

この、「時間が経つと嘘のように消える」これこそが蕁麻疹の特徴です。

(※あまりにもひどい場合は赤い後がしばらく残ることも)

 

なぜこのように、突然ポツポツと蕁麻疹ができるのか。

これは、体のアレルギー反応によるものです。

 

私達の身体の中に異物が侵入すると、細胞は「ヒスタミン」という物質を放出し、異物を追い出そうとします。

ヒスタミンは、花粉症シーズンなどによく耳にする名前なので、聞いた事がある方も多いかもしれませんね。

 

このヒスタミンが放出される場所が鼻であれば、くしゃみ鼻水として

→アレルギー性鼻炎や花粉症

皮膚であれば、かゆみ炎症などが症状として表れます。

→蕁麻疹

 

ヒスタミンは、異物を追い出す大切な働きをしているのですが、問題なのは異物ではないものまでも「異物」と認識して、

過剰に分泌されてしまうことです。

この過剰分泌が、蕁麻疹を引き起こしているのです。

 

蕁麻疹の発生には、必ず元となる「トリガー(引き金)」が存在します。

トリガーになり得るものは、

卵、肉、乳製品、野菜などの食べ物や、植物、昆虫、薬剤、食品添加物などがあります。

このうち卵、牛乳、大豆、小麦、米は特に患者が多いため、「五大アレルゲン」と呼ばれています。

 

一方で、非アレルギー性蕁麻疹というアレルギー物質以外がトリガーになっていることもあります。

この場合は、

・物理的刺激

→洋服などのこすれによる刺激、マッサージ器による振動、熱さ、寒さ、日光など

 

・入浴や運動による発汗など

が原因となって、蕁麻疹が起こります。

非アレルギー性蕁麻疹では、かゆみが伴わないこともあります。

 

妊娠後期の場合は妊娠性痒疹かも

蕁麻疹とよく似た症状で、「妊娠性痒疹(にんしんせいようしん)」という病気があります。

妊娠性痒疹は、妊娠中期~後期にかけて現れるもので、手足やお腹、背中など体のあらゆる所に発疹、そして強い痒みが出ます。

この場合、蕁麻疹とは違い、妊娠期間中ずっと症状が出続けるというのが特徴です。

 

妊娠中の蕁麻疹 赤ちゃんへの影響は?

お母さんの蕁麻疹が、胎児に影響するという心配はほぼないと言われています。

 

ただ、蕁麻疹を抑えるためのには注意が必要です。

蕁麻疹を抑える薬としては

・抗ヒスタミン

・ステロイド

などの薬があります。

 

これらの薬には、胎児に影響があるものもありますので、

自己判断はせず、必ず産婦人科や皮膚科などで相談してから使用するようにしましょう。


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妊娠中 蕁麻疹になった時の対処法!

蕁麻疹になった時は、

・患部を冷やすこと

・刺激を排除すること

・安静にすること

がポイントです。

 

・患部を冷やすこと

蕁麻疹が出たら、すぐにその部分を冷やしましょう。

冷やすことで元であるヒスタミンの分泌が抑えられるので、痒みが治まりやすくなります。

冷たいおしぼりが用意できればいいのですが、出たらすぐに冷やしたいので、私は「ソフトアイスノン」を冷蔵庫に常備しています。

体温ですぐに温まってしまうので、替え用に複数用意しておくと便利です。

※低温が原因となって起こる「寒冷蕁麻疹」が出る体質の人は、冷やしていけません。逆効果になります。

 

・刺激を排除すること

蕁麻疹が出ているときは、少しの刺激が悪化に繋がりますので極力刺激をなくすようにします。

例えば、洋服の摩擦もそうです。

ゴムやベルトの締め付けのない物や、綿などの肌触りがいいものに着替えたりして、

なるべく刺激となるようなものを避けます。

 

・安静にすること

蕁麻疹が出ているときは、なるべく安静にしましょう。

血行がよくなると、ヒスタミンの分泌が促進されてしまうからです。

運動や入浴などはもってのほかです。

 

このように、じんましんが出たときは、出はじめの対処がとても重要だと思います。

患部を冷やしながら、横になって寝る

これが一番です。

 

痒くて掻きたくてたまらなくなりますが、一度掻きだすと止まりませんし、

もっと症状がひどくなって苦しくなるので、ただひたすらに冷やしながら寝ることです。

 

横になるだけでなく、寝ることができればそれもいいと思います。

(寝ているときに、無意識に掻いてしまうなら別ですが・・)

 

明るい部屋よりも、暗い部屋の方が気分も落ちつくのでおすすめです。

また、蕁麻疹が出ているところを見てしまうと、余計に痒くなるので、私は見ないようにしていますw

 

まとめ

蕁麻疹の症状は本当に辛いですよね。

蕁麻疹を出ないようにする一番の方法は「トリガー」を遠ざけることです。

蕁麻疹がいつ、何をした後に出ているのかを振り返ってみてください。

 

食事をした後?

お風呂に入った後?

出る時間帯は?

出る場所は?髪の毛などが刺激になっていることもありますよ

 

蕁麻疹の原因を特定するのはなかなか難しいのですが、何かしらトリガーが潜んでいるはずです。

メモを取るなどして、共通点を見つけてみてくださいね。

 

また、あまりにも症状がひどいようであれば、病院に行かれることをおすすめします。

妊婦でも使える薬はありますので、相談してみてくださいね。

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