離乳食や病気の時などに大活躍のお粥。
お粥には、状態によって、色んな呼び方があります。
全粥、10倍粥、五分粥、7倍粥・・・
考えれば考える程、ややこしくてわかりにくいんですよね。
そこで今回は、お粥について
ここら辺の違いや関係性についてまとめていきたいと思います。
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目次
全粥とは?
全粥とは、少しどろっとしたお粥のことで、
私達大人が風邪を引いた時などに食べるような、いわゆる”普通のお粥“をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
別名「5倍粥」「10分粥」とも呼ばれています。
離乳食では、個人差はあれど、中期~後期に取り入れる方が多いようです。
全粥の水加減は、生米1:水5の割合で作ります。
全粥と五分粥の違いは?
全粥と五分粥の違いについて、色々考え出すと余計に分からなくなってしまうのですが、その違いは至ってシンプルなんです。
まず、ここで登場する”分”ですが、これはお粥の割合を表しているものです。
ここでいうお粥は、全粥のことを意味しています。
つまり、”分”の時は、全粥を基本として考えるわけですね。
全粥は、お粥が10割なので、10分粥になります。
と、いうことは・・
五分粥は、全粥が半分、重湯が半分。
ついでに
7分粥だと、全粥が7割、重湯が3割。
3分粥だと、全粥が3割、重湯が7割。
※重湯(おもゆ)とは、お粥の汁(上澄み液)のことです。
こう考えると、なんとなくわかってきたでしょうか。
全粥から、7分、5分、3分と数字が少なくなるにつれて、お粥が少なく、重湯が多くなるので、
どんどんトロトロになっていきます。
とは言っても、わざわざ全粥を作って、そこからさらに水を足してっていう作り方はしないと思うので、
○分粥を作るときの、水との割合はこちらをどうぞ↓
【○分粥を、お米から作るときの水の割合】
3分粥 →米1:水20
5分粥 →米1:水10
7分粥 →米1:水7
全粥 →米1:水5
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10倍粥と5倍粥の違いは何?
離乳食の本を見ていると、お粥の表現が、”分”ではなく”倍”の表現になっていることがあります。
5倍粥、3倍粥のように。
ただの表示の違いかな?と思って、
5分粥→5倍粥の分量で作ると全然違うものができあがるの注意してくださいね。
“分”と”倍”は全く別物になります。
これがまたややこしいので、統一してくれたらいいのに・・と思ってしまいますが^^;
さて、5倍粥の”倍”ですが、さっきの”分”よりももっと簡単です。
倍は単純に、お米に対する水の量です。
例えば、
10倍粥なら、お米1に対して水が10
5倍粥なら、お米1に対して水が5
わかりやすいですね~。
ついでに、
7倍粥なら、お米1に対して水が7
3倍粥なら、お米1に対して水が3
です。
倍の表現の時は、
10倍粥から7倍、5倍、3倍と数字が少なくなるにつれて、水の量が少なるなるので、
トロトロのご飯から、固いご飯になっていきます。
“分”とは真逆ですね。
気を付けておきたいのが、これはあくまでも生米に対する水の量。
炊いたご飯に対しての水の量ではないのでご注意を。
【○部粥を、お米から作るときの水の割合】
3倍粥 →米1:水3
5倍粥 →米1:水5
7倍粥 →米1:水7
10倍粥 →米1:水10
お粥は、炊飯器を使えば簡単に作ることができるのですが、
離乳食の本は倍の表現で書いてあるのに、炊飯器では分の表現で書いてあることがあります。
こうなると、いよいよややこしくなってくるので、”分”と”部”の関係性についても書いておきたいと思います。
全粥は何倍粥なの?部と分の関係性
始めにも書きましたが、
全粥=10分粥=5倍粥
です。
全粥は、お米1:水5ですからね。
それぞれの表記と、お米の量、水の量を表にまとめてみました。
全粥=5倍粥
5分粥=10倍粥
ややこしいわ~!って方はここだけ↑覚えておけば、わかりやすいかなと思います。
参考記事軟飯の読み方は?離乳食ではいつからOK?簡単な作り方3選!
全粥の作り方!炊飯器 レンジ 鍋 米からご飯から?
お粥は、炊きあがったご飯からでも、生米からも作ることができます。
炊きあがったご飯から作ったお粥を「入れ粥」
生米から作るお粥を「炊き粥」と言いますよ。
手軽なのは、入れ粥の方ですが、生米から作った方が消化が良く、味も美味しいのでぜひチャレンジしてみてください。
全粥(5倍粥)は、生米から作る場合は、米1:水5
ですが、
炊いたご飯から作る場合は、ご飯1:水2
が目安です。
全粥を炊飯器で作ろう
炊飯器で作る場合、お米と水を分量通り入れてスイッチを押すだけなので案外簡単ですね。
全粥を作るときは、生米1:水5の割合で水を入れればいいです。
米1/2カップなら、水2.5カップですね。
また、
炊飯器には、たいてい「おかゆ」の目盛とモードがつているかと思います。
我が家の炊飯器についている「おかゆ」の目盛は「全粥用」のメモリになってますので、
そのまま目盛の通りにお米と水を入れればOKです。
全粥をレンジで作ろう
電子レンジで作るときは、耐熱性のお皿を使用してください。
なお、生のお米からでも作れるようですが、時間がかかりますし、加減が難しいので、炊いたご飯で作る方がおすすめです。
容器に分量(1:2)の米と水を入れ、ラップをかけて電子レンジで1分程加熱。
ラップは、少し隙間をあけ、沸騰するまで様子を見ながらチンしてください。
その後、ラップをしたまま2~3分蒸らして出来上がり。
全粥を鍋で作ろう
●米から作る場合
お米を良く洗い、鍋に分量の米と水(1:5)を入れ、30~60分浸します。
火をつけて、最初は強火で、煮立ったら弱火にして20~30分。
火を止めて蓋をし、そのまま10分蒸らしたら完成。
●ご飯から作る場合
入れ粥で作る場合は、鍋に水を入れて沸騰させたあとにご飯を入れ弱火で約20分程煮込みます。
時間は、ご飯の量や硬さによって変わりますので、見ながら調節してください。
まとめ
いかがでしたか?
全粥=10分粥=5倍粥
5分粥=10倍粥
ですよ!
全粥より10倍粥の方がお水の量が多いので、サラサラなお粥です。
なかなかややこしいので、冷蔵庫にでもピタっと貼っておくと間違わないでいいかもしれません。
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