赤ちゃんがバンザイして寝ている姿はかわいいですよね。
腕もまだ短いから、あげても頭と同じくらいの高さしかないですし^^
でも一体なんでバンザイの姿で寝るんでしょうか。
今回は、赤ちゃんのバンザイ寝について、その理由に迫りたいと思います。
その理由から、赤ちゃんが寝ているときに「ミトン」をつけてはいけない理由もわかってきますよ。
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目次
赤ちゃんがバンザイして寝る6つの理由!
それではさっそく、赤ちゃんがバンザイ寝する理由をみていきますね。
手足にほとんど力を入れないで寝ているから
大人の場合は、寝ている間でも無意識に筋肉を硬直させたり、緩めたりしています。
睡眠中に歯ぎしりする人、首や肩などに力が入って朝起きたらなんだか体が凝っていたという人
多いと思います。
ところが赤ちゃんは、まだ上手に自分の筋肉を動かすことができません。
なので、手足にはほとんど力が入っていない状態で寝ているのです。
でも、それならなぜ少し曲がった状態になっているのでしょうか。
実は、私達人間の関節は、力を入れていない状態では自然と曲がるようにできているのです。
私達大人でも、楽な姿勢ってまっすぐではなくて、少し曲がった状態のはずです。
なので、赤ちゃんはその力が抜けた状態でゴロンと寝ているため
あのようなバンザイの姿になるというわけです。
足も左右に開いてガニ股のポーズになっていますよね。
お腹の中にいたときの姿勢
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中で長い間、手足を小さく折り畳んで、丸まって過ごしています。
それが、産まれて平たい場所に仰向けに寝かされると・・・バンザイの姿勢になるのです。
つまり赤ちゃんにとっては自然な姿勢。
まだ手を下にまっすぐ伸ばすのは難しいんですね。
手足を動かして、筋肉がついてくると、徐々に関節をまっすぐ保つことができるようになります。
そして、心も発達して夢を見るようになってくると、寝ている間にも大人と同じように無意識に筋肉が動くようになり、
寝相も変わってくると言われています。
呼吸しやすい楽な体勢
赤ちゃんがお腹の中にいるときは、へその緒を通じて酸素を取り入れています。
ところが産まれてからは、自分自身で呼吸して酸素を取り入れないといけません。
赤ちゃんの肺はまだまだ未発達。
小さい肺で一生懸命に酸素を取り入れようと頑張るのですが、それでも足りないために腹式呼吸をしているのです。
大人も同じですが、姿勢が悪いと肺が圧迫され、酸素が取り入れにくく呼吸が浅くなります。
一方でバンザイの姿勢をすると、胸が開くので呼吸が楽に。
しっかり酸素を取り入れるための本能的な姿勢なのかもしれません。
体温調節のため
赤ちゃんは、体温調節機能が未発達のため、大人よりも0.5~1℃くらい体温が高くなっています。
これは、成長とともにだんだんと落ち着いてくるものですが、
0.5℃~1℃って、大人でも熱いですよね。
赤ちゃんだってもちろん熱いので、手や足の先から熱を放出することで体温を調節しているのです。
寒そうだからと、何度布団にしまってもまたすぐバンザイしてしまうのは、
もはや本能なのでしょうね。
リラックスしている証拠
赤ちゃんがバンザイ寝をしているのは、警戒心がなくリラックスしている証拠。
普段バンザイ寝をして寝ている子が、しないで寝るときは体調が悪いことがあるとも言われているので
赤ちゃんからの大事なサインとも言えますね。
ただ、普段からバンザイ寝しない子もいますので、この場合はしていないからといって特に心配することはありませんよ。
寝る姿勢には個人差があります。
ママの母性本能を呼び起こす
赤ちゃんのあの可愛いバンザイ寝は、母性本能を呼びおこし、大切に育てて貰うためだという面白い説もあります。
赤ちゃんが寝ている時にミトンや靴下はだめ?
バンザイしている赤ちゃんの手が冷たいと「寒いのかな?」と心配になりますよね。
寒くなる冬場は特に。
そこで、赤ちゃんが寒くないようにと靴下やミトンをはめたくなりますが、これは赤ちゃんにとっては逆効果です。
先にも書きましたが、赤ちゃんは体温調節機能が未熟なので、手や足から熱を出して体温を調節しています。
つまり、赤ちゃんの手と足は大事なラジエーターの役目を果たしているんですね。
その手足を、靴下やミトンで覆ってしまうと、赤ちゃんは熱を発散することができず、体にこもってしまいます。
そうなると、汗をかいてしまったり、うまく自分で体温調節することができなくなってしまう可能性があるのです。
また、赤ちゃんの体温が上がり過ぎると、突然呼吸が停止するSIDS(乳幼児突然死症候群)という病気になるリスクが高くなるとも言われています。
靴下やミトンだけでなく、布団のかけすぎや洋服の着せすぎなどには十分注意しておきましょう。
むき出しになった手や足は、外気温の影響を受けやすいので、特に冷たく感じることもありますが、
実は手が冷たくても赤ちゃん自身は寒いと感じていないことも多いです。
赤ちゃんが寒いと感じているかどうかは、手先足先ではなく「お腹」や「背中」でチェックします。
お腹や背中など、体が温かければ、赤ちゃんは寒くありません。
手が冷たくても汗をかいていることもありますので、しっかりチェックしてあげてくださいね。
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大人がバンザイして寝るのは不調のサイン?
赤ちゃんのバンザイ寝は可愛いものですが、一方で大人でもバンザイ寝している人いますよね。
なんだ、リラックスして寝ている証拠なのね!
なんて考えていたら大間違い。
大人のバンザイ寝は体の不調からきているのです。
赤ちゃんの場合は、体温調節が未発達、呼吸がしやすいようになど理由からバンザイ寝をする子が多いのでしたね。
バンザイ寝をすると、呼吸をしやすいし、筋肉も力が抜けた状態=リラックスした状態、
つまりあの姿勢が”体にとって最も楽“な姿勢ということになります。
私達大人は十分体温調節もできますし、呼吸機能だって整っています。
それなのになぜバンザイの姿勢になる必要があるのかということを考えてみてください。
バンザイの姿勢になることで
・呼吸を楽にしたい
・凝っている筋肉をゆるくしたい
と、身体が思っているんですね。
裏を返せば、
・呼吸が浅い
・首や肩が凝っている
ということです。
思い当たる節がある人も多いはずです。
一見、呼吸がしやすくなって、肩コリが解消するならバンザイ寝はいいような気がしますが、
実はそうでもありません。
同じ状態がずっと続くと、逆に血液やリンパの流れが滞ってむくみやコリに繋がりますし
腕を上げた状態では、気道が狭くなるので、いびきの原因になったりもします。
第一、あの状態では布団から手や肩が出た状態なので、寒いですしね。
このように、大人がバンザイ寝をしているということは、肩こりや呼吸が浅いなど何かしら問題があるということ。
特にストレートネックや、猫背で姿勢が悪い人はバンザイ寝をしやすいと言われています。
身体からのSOSを見逃さないようにしたいですね。
まとめ
赤ちゃんがバンザイ寝をする理由は諸説ありますが、
赤ちゃんにとって一番楽な姿勢であることは間違いないようです。
寒そうだからと言って、無理に布団にしまったり、ミトンで覆うようなことは赤ちゃんの体温調節機能を阻害することになります。
また、大人のバンザイ寝は、赤ちゃんと違って体からの不調のサインだということ。
同じバンザイ寝なのに、違うものですね。
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